明日を見通せない時代だから・・・

鉄道・スポーツ観戦・読書・音楽鑑賞をこよなく愛する、永遠の17歳

気になるあれこれ 2012/07/05

1 電子書籍の課題

 7月5日(木)日本経済新聞朝刊(総合2)、電子書籍で品揃えの充実が課題、との記事。コンテンツ不足が電子書籍の普及には欠かせない、と。

 普及し始めた、電子書籍。使い勝手、乱立する規格の整理・統合の状況を見てからでないと、手を出せない。ページをめくる・書き込みなどの行為までデジタル化されると、本当に頭を使って読書できるのか?使い分けの問題だとは思うが、しばらくは手を出さない予定。

 

2 「時代の流れ」なんですか?まずは論理的な説明を。

 7月5日(木)日本経済新聞朝刊(社会1)、浜田純一・東京大学学長が「秋入学という時代の大きな流れは変わらない」と発言。昨年から、浜田・東大学長が先頭に立って「秋入学」制度を主張している。秋入学は国際化のために必要な施策だ、というのが日経の基本的スタンス。

 秋入学がどのように国際化と結びつくのか、不思議で仕方ない。春と秋の2度、入学時期を認めればいいだけ。教員の負担を増加させずに米英標準の秋入学に合わせたい、という本音だけが見える。全ての大学の授業(ゼミも含めて)を半期単位にして、入学時期を本人意思による選択制にすればよい。秋入学=国際化という意味不明な論理を説明していただきたい。

 そもそも、高校卒業してすぐに大学受験をすること自体はよいとして(高校レベルの学力を試すのなら忘れないうちにという意味で)、なぜ大学受験後すぐに入学しなくてはいけないのか。大学在籍期間を無期限として(現在は標準修了期間の2倍。普通の学部なら8年。)、社会人として研鑽を積んだ後に大学で学ぶことが普通の選択になれば、学生の多様化も進む。留学生を増やすことと同様、社会人という多様性を加えることができる。大学教育の学習に意欲を欠く学生(成績は良くても、本質的興味を持って取り組んでない学生も含む)は非常に多い。この無駄な時間の是正こそ、人材教育機関としての役割も持つ大学のすべきことではないのか。

 大学の都合ではなく、学生の選択肢を増やす(利便性を高める)という思想がなければ、国際化をいくら叫んでも、少子化の進む人口構造の中で、国内の大学は生き残れない。

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