気になるあれこれ 2012/07/24
1 キャノンの新規参入
7月24日(火)日本経済新聞朝刊(企業総合)、キャノンがミラーレス一眼カメラ市場へ参入。
ここ数年、一気に成長したミラーレス一眼カメラ市場。デジタル一眼レフカメラ2強の一角、キャノンは未参入だった。主要メーカーでは最後発の参入。2012年前半の市場シェアはオリンパス30%・パナソニック30%・ニコン18%・ソニー15%。
どうやらキャノンの既存レンズも装着可能なようだ。ミラーレスは手頃・軽量だけど、一眼レフの初級機種と比べて、高価格だと思う。中途半端さの拭えない機種だけに、ミラーレス4強の牙城を崩すことは容易でない。初級機種と食い合うおそれもある。今後の推移を見守りたい。
2 スペイン地方州の財政悪化
7月24日(火)日本経済新聞朝刊(国際2)、スペインの地方州が抱える債務の償還が困難な状況にある、との記事。
1975年までのフランコ独裁政権の反動もあって、カタルーニャ州など極めて高度な地方自治が認められている。各地方の文化的アイデンティティーを大切にすることなどから、現在の制度に至った(下記文献35-52頁参照)。
スペインの地方自治制度は各地方の住民の勝ち取った制度で、経済的合理性を最優先した制度ではない。今回の地方州の債務危機で、地方自治制度が変容するのか、注視したい。
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