明日を見通せない時代だから・・・

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2013年10月の読書メーターまとめ

2013年10月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1178ページ
ナイス数:3819ナイス

野の風野の風感想
【図書館】若くして大手商社食品部長に登り詰めた、敏腕ビジネスマンの勇一。仕事の順調さとは対照的に、妻子との関係に悩みを抱える。父親の危篤を契機に故郷の広島で過ごすことになり、これまでの人生を回想し、父の偉大さを再確認し、植物状態の父の実情と向き合い、妻子との絆を少しずつ取り戻す。サラッとした短編だけど、日常に追われてると気づき得ない、人として本当に大切なこととは何か、生きることの目的・意義はどこにあるのか、自らの生き様を決していく基準はどこにあるべきか、を問いかける感動作。
読了日:10月27日 著者:辻内智貴


Hanako FOR MEN vol.9 男の珈琲。 (マガジンハウスムック Hanako FOR MEN)Hanako FOR MEN vol.9 男の珈琲。 (マガジンハウスムック Hanako FOR MEN)感想
こだわり珈琲店の主人にスポットを当てた「こいつの1杯。業界噂の18人」(18-29頁)では、東京23区内・柏・吉祥寺の店しかなく・・・全国各地の旬な方々を取り上げてほしかった。取材力が不足してるよ、と指摘したくなる(^^;)。エスプレッソの本質を探った「大人ならエスプレッソだ。」(32-35頁)では、エスプレッソを飲み物として捉えることの不毛さを説き、妙に納得。「淹れろ!あいつの59豆」(43-58頁)では、59人の中で唯一女性が経営する『蕾珈琲』(天王寺区)に興味津々(*^_^*)今度行ってみよう!
読了日:10月26日 著者:


好き、だった。 はじめての失恋、七つの話。(MF文庫ダヴィンチ) (MF文庫ダ・ヴィンチ)好き、だった。 はじめての失恋、七つの話。(MF文庫ダヴィンチ) (MF文庫ダ・ヴィンチ)感想
有川さんの短編を読んでみたくて購入。他人からは見えない自分のこだわり(外見上そっくりな双子の兄と自分を確実に見分けること)を一方的に相手に求めてしまう男の子を、繊細な筆致で描いた作品。なかなか相手には理解してもらえない、自分だけのこだわりを一方的に求めてしまう気持ち、よく分かるなぁ(^^;)。有川さんの作品以外では、にじり寄る老いに対する恐怖を描いた・吉野万理子「マリン・ロマンティスト」、初恋の相手と死で別れることになった・宮木あや子「はじめてのお葬式」が好き。
読了日:10月25日 著者:有川浩,朝倉かすみ,梨屋アリエ,石原まこちん,吉野万理子,紺野キリフキ,宮木あや子


ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)ヴァン・ショーをあなたに (創元クライム・クラブ)感想
【図書館】『タルト・タタンの夢』の続編。前作同様、数々の美しいお皿と三舟シェフの冴え渡る推理を堪能できる1冊。前作に比べると、料理の詳細な記述より、登場人物の機微に触れる記述にウェイトが置かれている。料理の美味しさではブイヤベースとヴァン・ショー、話の切なさでは「氷姫」が好き。書き下ろし作品のラスト2章は若かりし三舟シェフのフランス滞在中の秘話といった趣で、「パ・マル」の名物ヴァン・ショーが作り上げられた過程が明かされる。三舟シェフの作るブイヤベースとバン・ショー、食べてみたい!!!
読了日:10月17日 著者:近藤史恵


オー!ファーザー (新潮文庫)オー!ファーザー (新潮文庫)感想
強烈な個性を持ち合わせる4人の父親と同居する、高校2年生の由紀夫。由起夫の周辺で次々に起こる奇怪な事件の謎を解き明かしながら、物語が進む。4人の父親や多恵子とのかけ合いがイチイチ面白く、ついつい笑ってしまう。笑いでお腹いっぱいになる、エンターテインメント小説!特に、最後の脱出劇に爆笑(^▽^)!!!実際に登場するのは最終盤だけで、それまでは登場人物内の会話中にしか登場しない知代(由紀夫の母)のキャラ設定がよく、物語の面白さを上手く引き立ててた。とにかく笑える小説が読みたい時に、オススメの1冊。
読了日:10月10日 著者:伊坂幸太郎

読書メーター

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