明日を見通せない時代だから・・・

鉄道・スポーツ観戦・読書・音楽鑑賞をこよなく愛する、永遠の17歳

2年半心待ちにした大舞台

 16日(日本時間)から、ブラジルで、コンフェデレーションズ杯2013が開催される。

 2011年1月のアジア杯決勝戦で、李忠成が劇的ボレーシュート(→ワールドクラスのシュートだった!)を叩き込んだ瞬間から、今大会を心待ちにしていた。ワクワク、ドキドキ、心高鳴る大会がいよいよ開幕する。

 順当に行けば、A組はイタリア・ブラジル、B組はスペイン・ウルグアイが勝ち抜け、スペインかイタリア(本命はイタリア)が優勝するのではないか。

 ただし、W杯の前哨戦として位置付けられるビッグタイトル。しかも、決勝戦まで戦っても5試合しかないだけに、やってみないと分からない。

 

 A組の日本はブラジル・イタリア・メキシコと戦う。ブラジルはW杯優勝5回(世界最多)イタリアはW杯優勝4回(世界2位)、メキシコはW杯5大会連続ベスト16・ロンドン五輪優勝国。いずれも、日本よりはるかに格上の国ばかり。W杯のグループリーグでもお目にかかれない、強豪国そろいのグループに入り、日本はとても幸運だ。

 

 初戦のブラジル。昨秋の親善試合では粉砕されただけに、日本の昨秋からの上積みが問われる。ネイマールバルセロナ)・オスカル(チェルシー)を中心とした攻撃陣、チアゴシウバ(パリサンジェルマン)・ダビドルイス(チェルシー)といった堅固な守備陣、その他にもワールドクラスの選手を多数揃えている。

 ただし、昨秋の親善試合後にスコラリ監督(2002年W杯優勝当時の監督)へ交代したこと、W杯ホスト国であるがゆえに公式戦から遠ざかっていることなど、チーム全体へ戦術面での浸透に不安は残る。

 とはいえ、王国ブラジル。日本はブラジル相手になんとかいいサッカーを見せてほしい。

 

 2戦目はイタリア。ボヌッチキエッリーニバルザーリのDF陣、GKブッフォン、攻守の要ピルロなど、ユベントス勢をチームのベースに据え、ユーロ2012を準優勝したこともあり、チーム全体に十分に戦術が浸透している。

 すべての攻撃の起点となるピルロの周りを衛星のように動き、ピルロとのパス交換から攻撃の糸口となるマルキージオユベントス)・モントリーボ(ACミラン)・デロッシ(ローマ)の中盤陣。強靱な肉体と破壊力満点のキックを誇るバロテッリ(ACミラン)と新星エルシャーラウィ(ACミラン)の2トップ。攻撃陣のタレントは豊富だ。

 気がかりは2つ。チーム全体の浮沈がピルロの出来・体調に完全に連動してしまってること(→過去のW杯・ユーロの成績を見れば明らか)、今大会にケガで招集できなかったカッサーノインテル)の不在だ。視野の広さ・キックの精度で世界最高の選手であるピルロが気持ちよくプレーできないときに周りがどれだけフォローできるか。悪童バロテッリの押さえ役として機能していたカッサーノの大人な対応を、若いエルシャーラウィには臨めないために、バロテッリがどれだけエゴを出さずにプレーできるか。

 ザッケローニ監督にとって、母国と公式戦で真剣勝負できる機会は最初で最後かもしれない。何としてでもイタリアに勝ちたいという執念があるはずだ。その執念を日本代表チーム全体で見せてほしい。

 

 3戦目はメキシコ。A代表ではないけど、ロンドン五輪準決勝で完敗した相手だ。今回のチームにはロンドン五輪世代も多数顔をそろえており、ここでも日本は苦戦が予想される。

 ブラジル・イタリアほどではないものの、メキシコに勝てれば、日本代表にとって大きな自信になる。何としてでも勝ってほしい。

 

 

 最後に、今大会にドイツが参加してないことにも注目したい。今季CL準決勝では、ドイツ2強クラブ(バイエルンミュンヘンドルトムント)がスペイン2強クラブ(バルセロナ・レアルマドリード)をコテンパテンに打ち破った。

 一部の例外(ex.エジル・ケディラなど)を除いて、ドイツ2強クラブはそのままドイツ代表スタメン、スペイン2強クラブはそのままスペイン代表スタメンといってもいい。ヨーロッパでは、ユーロ2008以来続いた無敵艦隊スペインの時代は終わった、との見方も出ている。

 ドイツが牙を研ぎながら、今大会に出場するライバル国たちをどのように分析しているのか、心の片隅に留め置きながら、今大会の行方を見つめたい。
コンフェデ杯いよいよ開幕、優勝の行方は? - YouTube

このエントリーをはてなブックマークに追加