明日を見通せない時代だから・・・

鉄道・スポーツ観戦・読書・音楽鑑賞をこよなく愛する、永遠の17歳

目指すべき先

 twitterで話題になってる、中原徹・大阪府立和泉高校校長の意見表明文部科学省が2011年8月3日に行った「今後の高等教育の在り方に関するヒアリング(第6回)」で、中原氏が発表した意見だ。

 橋下市長の単なるお友達校長だと思ってたこと、大変失礼しました。濃い意見内容で、すべての人に、ぜひ一読してほしい文章だ。

 

 中原氏は校長としての目標を「国際社会で勝負できる若者の育成」に尽きるとした上で、教育における改善すべき点を列挙する。英語力についての議論に加えて、論理的思考の重要性を説く箇所が非常に印象に残った。

 「言葉が下手くそ、議論が下手くそという人は、気が弱いというよりも、頭の中が論理的に整理されていないから、感覚でしゃべってしまうから伝えられないのではないか。」

 まさに、その通りだと思う。ただ、このことを意識してる教員(大学教授も含む)はどれほどいるのだろうか。

 

 『国内で井の中の蛙とならず、世界で勝負する人材になれ』と、大学入学まで、僕はたくさんの方に言われ続けた。それなのに、いつのまにか、横道に逸れた人生を送ってる自分。17歳の頃の自分が今の自分を見たら、どれほど失望してるだろうか。深く考えさせられた。

 

 中原氏の発言内容とは関係ないが、文科省の呆れた職務ぶりを指摘したい。

 中原氏の発言は文科省でのヒアリングを公開する形で掲載されている。発言内容に口語調が見受けられるので、おそらく文科省職員が中原氏の発言をテープで起こしたと考えられる。

 1万字以上の発言内容にもかかわらず、単に段落設定するのみで、発言内容をWEB上に掲載する。発言内容をできる限りそのまま記録しようとする姿勢は正しいが、内容ごとに空白の1行を設けるなどして、もっと読みやすくすべきだろう。公開された発言内容が国民に広く読まれることを想定しているとはとても思えない。

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