明日を見通せない時代だから・・・

鉄道・スポーツ観戦・読書・音楽鑑賞をこよなく愛する、永遠の17歳

猛烈な風の過ぎ去った後で・・・

 あれから、10日。新司法試験の最終日・2012年5月20日から、たしかに10日が過ぎた。

 もう、この先の人生で、新司法試験を受験することはない(制度上受験はできない)。今の心境を整理しておくべきと考えたので、昨年度との対比で、ここに記しておきたい。

 

 昨年の本試験の終了後、僕は再現答案を必死になって作成し、翌年度の受験も見据えつつ、本試験に向けて使用した教材・資料の整理に勤しんでいた。

 

 今思い出すだけでも、再現答案を書く作業は苦痛な作業だった。

 答案構成では思いついたけど、時間の関係で落とさざるを得なかったこと、十分に事前準備していたはずの事項を、本番では全く思いつけなかったこと、すべての答案が完全な途中答案という、どうしようもない悲惨な状況だったこと。

 否が応でも、自分の不出来と、正面から向き合わざるを得なかった。

 

 再現答案を10日ほどで作成したら、その後の3日間ほど、もう1度問題文と真剣に向き合った上で、できあがった答案を客観的に眺めてみた。短答の結果が1500位~2000位と仮定して、自分の総合順位は合格ラインを挟んで前後150番程度ではないか、と予想した。

 9月の合格発表および法務省からの成績通知を見ると、案の定、予想通りの結果だった。自分の直感の鋭さに驚いたことを、よく覚えている。

 

 今年は3回目の受験だからなのか。再現答案を作成するどころか、いまだに問題文を開ける気さえ、起きない。そもそも再現答案を作成しようにも、昨年と違って、問題用紙や答案構成用紙に記述する量自体が大幅に減った結果、作成できない気もする。

 なので、再現答案の作成や順位予想だけでなく、本試験を振り返ることをあきらめた。

 

 ほぼ1人で勉強していた昨年と違い、若手弁護士の先生の下で、数多くの受験生仲間とともに、受験勉強をした。ほとんどが3回目の受験生たちだった。彼ら・彼女らがいなければ、僕は前向きに3回目の受験に臨めなかったと思う。

 今年度の本試験の結果は9月まで見通せないが、ともに戦ってくれた受験生仲間、指導してくれた先生に、心から感謝したい。

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