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2013年4月の読書メーターまとめ

2013年4月の読書メーター

読んだ本の数:2冊
読んだページ数:598ページ
ナイス数:6153ナイス (感想・レビューは169ナイス)

絶対、最強の恋のうた (小学館文庫)絶対、最強の恋のうた (小学館文庫)感想
同じ大学工学部に在籍する、大野君と彼女の淡い純愛物語。前半は大野君、後半は彼女の視点から、2人の関係が描かれる。盲目的に恋にのめり込んでいく様子、恋愛とその他の学生生活のバランスを取る様子など、まさに学生時代の恋。『僕の好きな人が、よく眠れますように』で出てくる木戸さんはこの本が伏線だったようで、妙に納得。もちろん、「気まぐれとマグレ以外、この世に何があるんだよ」(214頁)も同じく。最後に、いいキャラ・坂本君もハッピーエンドで締めくくられ、よかったよかった♪
読了日:4月24日 著者:中村 航


色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年感想
主人公の設定(年齢・内向的な性格・満ち足りた生活環境)、満たされてるはずの現在の生活になぜか存在する虚無感を取り除く作業として、過去の2人の女性を通じて自己の生い立ちを再確認するなど、『国境の南、太陽の西』と数多くの共通点・類似点を見いだせる。著者が『国境の南~』で論じ尽くせなかった何かは不明だが、過去と真摯に向き合う主人公の覚悟が物語の面白さの真髄にあることは確かだ。灰田のことを「つっかえてるものごとのひとつ」(235頁)としつつ、それ以後に、灰田に関する突っ込んだ記述がない点も興味深かった。
読了日:4月15日 著者:村上 春樹

読書メーター

 

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