明日を見通せない時代だから・・・

鉄道・スポーツ観戦・読書・音楽鑑賞をこよなく愛する、永遠の17歳

2012年10月の読書メーターまとめ

2012年10月の読書メーター
読んだ本の数:3冊
読んだページ数:548ページ
ナイス数:2778ナイス (感想・レビューは103ナイス)

鉄道ジャーナル 2012年 10月号 [雑誌]鉄道ジャーナル 2012年 10月号 [雑誌]感想
特集は機関車。新鶴見・敦賀・田端の配属車両・運用状況、現役機関車のスペックなど。「鉄道技術のあり方を問う」(68-78頁)では、異常時に全運行列車を収容できないプラットフォームの少なさ、貧弱な分岐施設が引き起こす列車の横揺れ・無駄な速度規制など、線路・駅関連設備の貧弱さに痛烈な批判を加える。車両以外の設備面での課題を再認識。並行在来線問題の異常さを論理的に指摘する点も秀逸。神鉄粟生線の記事では、生産年齢人口減少による存続危機が都市部近郊まで迫る実態を描く。近鉄23000系リニューアル編成の記事もあり。
読了日:10月20日 著者:


HANKYU MAROON WORLD2010 阪急電車のすべて (HANKYU MOOK)HANKYU MAROON WORLD2010 阪急電車のすべて (HANKYU MOOK)感想
阪急百貨店うめだ本店全面開業を控え、あらためて再読。阪急電鉄開業100周年(2010年3月10日)を記念して発行された、公式フォトブック。歴代の車両形式・ラッピングトレイン・運行標識・ヘッドマーク・記念乗車券・ポスター・駅舎など、阪急電鉄の歴史や格調高さを実感できる。梅田駅駅舎変遷・梅田阪急ビルの沿革・車両編成表(2010年4月1日現在)・特別付録DVD(車両変遷などを収録)もあり。阪急マニアの心をくすぐる、阪急ファン向けの1冊。
読了日:10月11日 著者:


天使の卵 エンジェルス・エッグ (集英社文庫)天使の卵 エンジェルス・エッグ (集英社文庫)感想
特段の仕掛けもない、ありふれた結末を迎える、いたってシンプルな純愛物語。しかし、1つ1つの人物・心情・情景描写がとても丁寧かつ繊細で、流れるように美しい表現に心を揺さぶられる。歩太の心情変化・心象風景を描くための仕掛けとして随所に出てくるコーヒー、恋愛を通して春妃と歩太が人として成長する過程も印象的。「どれほど大切にしても、どれほど愛しても、結局「死」には追いつけない」(198頁)。予想できる結末だけど切なすぎる・・・。作家としての高い文章表現力を感じさせる、ゆっくりと表現を味わって読みたい、感動の1冊。
読了日:10月8日 著者:村山 由佳

読書メーター

f:id:kbtttmn:20121101034936j:plain

このエントリーをはてなブックマークに追加