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2012年9月の読書メーターまとめ

2012年9月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1130ページ
ナイス数:3206ナイス (感想・レビューは178ナイス)


Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2012年 9/27号 [雑誌]Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2012年 9/27号 [雑誌]
サッカー男女のロンドン五輪代表選手の今後の戦い(ブラジルW杯・リオ五輪)を見据えた特集。パスサッカーで勝ちきることを理想としつつ、「粘って、粘って、相手の嫌なことを最後まで頑張ってやる・・・が、なでしこサッカーの原点」(58頁)とする、川澄の言葉が印象的。年俸1億円でワクフバンク(トルコ)へ移籍した木村沙織の「私、努力ってしたことがないんです」(82頁)に、天才肌を垣間見た。沙織の写真(84頁)はかわいすぎ(*^_^*)。他にも、ヤングなでしこ・MLB・ラトゥ(ラグビー)の記事は読み応えあり。
読了日:9月29日 著者:


ナミヤ雑貨店の奇蹟ナミヤ雑貨店の奇蹟
70年代・80年代と現代(2012年9月13日)を往復するファンタジー的要素を取り入れながら、ナミヤ雑貨店の悩み事相談・相談者の歩みを通じて、物語が進む。児童養護施設「丸光園」に連なる人間関係、少しずつ伏線を回収する描写手法は推理小説と類似する。相談に対する回答ではなく、「大事なことは、本人の心がけだ」(178頁)と説く、雄治の言葉に物語の本質を見た。相談の背景にある各人の真剣な生き様、ラストの白紙の便箋に対する回答に感動した。晴美の機転の利く明晰さ、便箋を思わせる書籍本体の装丁も良い味。感動の1冊!
読了日:9月22日 著者:東野 圭吾


しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)しろくまちゃんのほっとけーき (こぐまちゃんえほん)
材料・調理器具・お皿を揃える→調理過程→楽しく食べる→片付け、一連の流れがかわいいイラストで描かれる。フライパンの中で焼き上がる過程の描き方が大好き!大人になった今でも、ホットケーキを食べる度に、焼き上がる過程のイラストを、必ず思い出す。絵本の記憶で、目の前の食事もほっこりできるなんて、コロッケ(→『11ぴきのねことあほうどり』)とホットケーキくらいかも。永遠に記憶に残る、大好きな絵本♪
読了日:9月19日 著者:わかやま けん


サムシングブルー (集英社文庫)サムシングブルー (集英社文庫)
主人公・梨香が智久と別れた直後、高校時代の彼氏と親友の結婚式の招待状が届く。現在と高校時代の思い出をクロスさせて、物語が進む。花嫁の身につける純潔の象徴(サムシングブルー)だけでなく、失恋の憂鬱、高校時代の思い出を象徴する応援旗、新郎新婦へ贈るタペストリー、チャペルでの光まで、物語全体が青色で彩られる。漫然と歩んできた10年間を振り返り、徐々に過去と向き合い、前向きさを取り戻す、梨香の心情変化の描き方が秀逸。きっと梨香にも幸せが待ってるはず、と思わされる読後感はさわやか。マキのキャラが好きだなー。
読了日:9月4日 著者:飛鳥井 千砂


阪急電車 (幻冬舎文庫)阪急電車 (幻冬舎文庫)
各登場人物が織りなす物語を連ねながら、阪急今津(北)線を主人公として描く。上り(西宮北口行き)ではキレイさっぱりに過去と決別する翔子に爽快感、下り(宝塚行き)では温かい愛情を紡ぐユキと征志にホッコリ。地道で丁寧な観察力に基づき、瀟洒で文化的な沿線の雰囲気、登場人物の機微を描く点は秀逸。いつ読んでも、心温まる、心地よい1冊。ただし、「関西圏では大きな」「えんじ色」という冒頭の記述は阪急マニアの心情を逆なでに(笑)。正解は「すべての鉄道会社で最も先進的な」「マルーン色」です。
読了日:9月1日 著者:有川 浩

読書メーター

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