気になるあれこれ 2012/06/29
1 ユーロ圏銀行への直接資本注入
6月29日(金)日本経済新聞夕刊(1面)、欧州安定メカニズム(EMS)から圏内銀行へ直接資本注入をするよう、ユーロ圏首脳会議で合意した。
銀行を含めた金融機関監督機能をユーロ圏全体で一元化しない限り、注入された資本の監督はもちろん、本当に必要な資本額さえ算定できないのでは。上記会議では一元化の議論を年末までにまとめることで決着した模様だが、一元化が実現できなければ直接資本注入の実効性さえ検討できず、南欧諸国の国債に対する不透明感は拭えない。政策が後手後手に回ってる感は否めない。
2 整備新幹線着工認可
6月29日(金)日本経済新聞夕刊(総合2)、国土交通省が整備新幹線を認可。北海道(新函館 - 札幌)・北陸(金沢 - 敦賀)・九州(武雄温泉 - 諫早)の3区間。
いずれも並行在来線の有効活用策などは一切具体的に決まってない。人口減少社会における、総合的な交通体系についてのグランドデザインが見えない。継ぎ接ぎだらけの政策がまたもや実行されようとしている。
北海道新幹線について扱う記事が最近の鉄道ジャーナルで連載されている。今後も深く注視していきたい。
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