迸(ほとばし)る緊張感に包まれた好ゲーム
ユーロ2012グループB ドイツ vs ポルトガル。大会屈指の好カードはドイツの勝利。
ドイツ代表のスタメンはバイエルン・ミュンヘンの選手ばかり。今大会の初戦というだけでなく、チャンピオンズリーグで負けた悔しさを晴らすためにも、クリスティアーノ・ロナウドをはじめとして、レアル・マドリード所属のポルトガルの選手は燃えていたはず。90分間通して、ポルトガルの選手の気合いが感じられた。後半40分過ぎから、ナニのゴール前のシュートを皮切りに、立て続けにチャンスを決めきれなかったのが惜しかった。
これに対して、ドイツはゴールから30m以内のエリアで、全くファウルをしない。一切手を使わずに、相手の選手と競る。クリスティアーノ・ロナウドにFKを蹴らせないために、90分間通して、チーム全体で完璧に徹底されていた。ここまで徹底できるのはすごい。こういった部分を日本代表ができれば・・・きっとその時には世界のトップ10のチームになってるはず。
見応えたっぷりの好ゲームだった。途中、ドイツの両サイドアタッカーがゲッツェと香川のドルトムントコンビだったら、とか想像してしまった。でかいドイツ攻撃陣に、俊敏な選手でアクセントをつけられたら、最強なのに。
上にも書いたけど、ドイツ代表はほとんどバイエルン・ミュンヘンの選手。ロッペン(オランダ)やリベリ(フランス)がいないだけだ。よく考えると、この選手たちを相手に、ドルトムントは今季3戦3勝それもコテンパテンに叩きのめしたんだから、やっぱり香川はすごい!