明日を見通せない時代だから・・・

鉄道・スポーツ観戦・読書・音楽鑑賞をこよなく愛する、永遠の17歳

もういい加減、やめたら・・・

 今週はサッカー観戦の当たり週。9日(日本時間)のユーロ2012開幕(ウクライナ・ポーランド共催)に、8日の日本代表vsヨルダン(@埼玉)がある。多くの方は日本代表のヨルダン戦に興味を持たれているかもしれない(僕はユーロ2012開幕。笑)。いずれにしても、サッカーの当たり週であることに変わりない。

 

 ところが、プロ野球の日程を見ると、今日7日は試合がなく、明日8日は試合がある。しかも、日本代表のヨルダン戦と同じナイトゲーム。日程の組み方がマーケットと’’ずれている’’。

 一体、8日夜にスポーツ観戦をする対象者(球場で観戦する顧客・テレビ等で観戦する顧客のいずれも含む)のうち、通常であればプロ野球に流れてくれるだろう顧客をどれだけ捕まえられるのだろうか。球場観客実数や(サンプル数の少なさや集計方法に疑問はあるが)視聴率を基準として考えれば、およそ振るわない数字が出てくるに違いない。

 サッカー日本代表の日程は昨年11月の時点ですでに決定していた。この時点で、プロ野球の日程は柔軟に設定できたはずだ。いかに、NPBがマーケットをきちんと意識して日程を決定していないか、よく分かる。

 

 そもそも、月曜日に試合があったり、土曜日の夕方に移動があったりなど、交流戦の変速日程には辟易とさせられている。これもすべて、交流戦をホーム&ロード方式で24試合を強引にこなそうとすることが諸悪の根源。交流戦は廃止にするか、せめてホーム&ロード方式はやめての18試合(2年合計でホーム&ロード方式36試合となるようにする)にすべきである。

 プロ野球のマーケットが縮小していくなか、いつまでも殿様商売ではやっていけない。本当の意味で顧客を意識した、12球団全体としての戦略がなければ、この先ドンドンとジリ貧に陥っていくだけだ。2004年のストライキ事件から8年がたった今でも、一向に改善されない顧客目線のマーケティングの不在。あきれるばかりだ。

 

 

<追記:2012年6月9日>

 報道によれば、6月8日(金)の阪神vsオリックスで、阪神サイドの雨による駆け引き行為で、岡田監督が激怒したとか。サッカーの日程を勘案して8日を休みにしていれば、雨の中の試合をする必要もなかった。もちろん、昨年11月の時点で8日の雨まで予想できたわけではない。しかし、結果として、このような報道が出てくれば、NPBに「ほれ見てみろ」と言いたくなる。

このエントリーをはてなブックマークに追加