2013年3月の読書メーターまとめ

2013年3月の読書メーター
読んだ本の数：6冊
読んだページ数：2342ページ
ナイス数：5549ナイス

決壊〈下〉 (新潮文庫)の感想
崇を被疑者とする取調べ、友哉による殺人、篠原による自爆テロ、崇と沢野家の悲劇的な崩壊を描く。新しい制度や運用改善により事件当時(2002年)から大きく前進した現在でも、被害者遺族の刑事司法上の位置付けや取調べに関する本質を付いた記述は十分に意味を持つ。良介を惨殺した場面の残酷さ、明晰な崇が自己の内部から崩壊していく過程、社会のひずみに対する憎悪、世論の被害者への安直な共感、最後の鮮烈な場面に至るまで、手が震えるほどの興奮の連続だった。ストーリーを知っても必ず読み返したい、衝撃の作品。解説も秀逸。
読了日：3月31日 著者：平野 啓一郎

新幹線電車データブック〈2013〉の感想
０系から最新のN700A系やE6系に至るまで、全11013両の新幹線車両(試験用･事業用含む)について、時系列に沿って、編成番号･配置車両所･新製年月日･製造メーカー･廃車年月日(一部車両のみ)を網羅する。改造車両については改造内容･施行工場･改造年月日･改造前後の車両形式番号も網羅する。系列別席番表では、主要な編成をほぼ網羅してるが、100系V編成(グランドひかり)の座席表が未掲載だったのは残念。新幹線研究に必須の1冊。
読了日：3月25日 著者：

JR時刻表 2012年 07月号 [雑誌]の感想
3月16日のダイヤ改正に備えて、2013年3月号に買い換えたので登録。夏(9月30日まで)の臨時列車を収録。特別付録は『JR全線全駅のりつぶし路線マップ』(B6判冊子)。北海道デスティネーションキャンペーンを記念して、表紙はJR北海道｢快速エアポート｣(721系)のラッピング電車。
読了日：3月15日 著者：

決壊〈上〉 (新潮文庫)の感想
『私とは何か』(講談社現代新書･2012)で、｢アイデンティティの問題に関して･･･総決算｣(同書60頁)と位置づけられた、本書。良介が抱く崇に対する劣等感･佳枝に対する愛情、崇･和子･治夫の複雑な(屈折した)心情、北崎友哉の孤独な夢想などを絡ませ、バラバラ殺人の被害者が良介と特定され、崇に対する事情聴取が始まろうとする場面までを描く。緻密に計算し尽くされたストーリー構成、豊かな教養と入念な取材･調査に裏付けられた克明で迫力ある描写、豊富な語彙力、重厚かつ洗練された文章表現など、非常に読み応えがある。
読了日：3月14日 著者：平野 啓一郎

4つの季節のシンプルチーズケーキの感想
基本のチーズケーキと季節毎のアレンジチーズケーキのレシピを約40個掲載する。『基本のシンプルベイクドチーズケーキ』(9-11頁)と『基本のプレーンレアチーズケーキ』(17-19頁)をレシピ通りに忠実に作ると、シンプルかつ確実に美味しく仕上がる。この2つの基本のチーズケーキが自分なりのアレンジチーズケーキを作るためのベースとなる。どのレシピも作り方が丁寧に掲載されており、常に手元に置いておきたい、チーズケーキレシピ集。
読了日：3月12日 著者：石橋 かおり

京都カフェブック 2013 (SEIBIDO MOOK)の感想
街中エリア･メニュー･ロケーション･リノベーション･コンセプトに分けて、京都市内約130軒のカフェを掲載する。この数年で開店･改装した注目点も数多く掲載されており、最新の京都カフェ事情を一覧できる。新しいカフェを開拓するための手がかりとなる1冊。ただ、｢喫煙不可｣と｢禁煙｣が併存するなど、表記の不統一という編集力不足が所々に見受けられる点は残念。お店のHP･ブログが存在する場合、そのURLを掲載してほしいかな。
読了日：3月4日 著者：

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